先日、生まれて初めて「クエ」を食べました。
美味しい魚だという噂は常々聞いていましたが、なにしろ見たこともない魚だし、味覚というのは人それぞれ…。あまり期待もしていませんでした。
ところがこれが噂に違わず、本当に美味しかった!!!
刺身はほんのり桜色がかった白身(本当は薄造りにするのでしょうが、ちょっと厚めの5〜6㎜)。
フグほどの弾力はなく、かといって柔らかすぎず。
食感は鯛に近いみたいだけど、鯛ほど柔らかくなく、癖のない甘み。
その甘みの余韻が、矛盾してるようですが「長〜くて、深〜い」。
おまけに鯛のような独特の匂いもない。
そしてコラーゲンたっぷりのアラ!
これがまた、刺身から想像する味とはまるっきり違う旨味でした。
皮と骨まわりは、フグそっくり。フグはアラもちょっと食感が立っている感があるが、アラにはそれがない。
口に含んだ瞬間、あっというまに溶けてしまいました。
本当に今食べた? というくらいの不思議な感覚。
美味しい酒は水のような飲口といいますが、「クエ」のおいしさはうまいけれど「すっきりした後味」にある! といいたい。
困ったことに、寒くなったら食べたい魚がまたひとつ増えました。
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